「野のはな」の生活介護事業所の一泊旅行が、９月７～８日に行われました。行き先は和歌山市の休暇村「紀州加太」。みんなワクワクしています。当日の天気予報は曇り時々雨。少し心配しましたがなんとか持ってくれました。

まず訪れたのは和歌山城の動物園です。マイクロバス２台、ワンボックスカー３台に分乗して向かいました。お城の敷地内にある全国でも珍しい動物園です。ペンギンが出迎えてくれました。コンパクトながら癒やし系のウサギやヤギ、ヒツジ、クジャクなどを間近で見ることができます。

「餌食べてる」「暑いから寝てるなぁ」「ペンギン気持ち良さそうや」と言いながらのんびり過ごします。そこへ突然、忍者が現れてびっくり！　お城観光を盛り上げる「おもてなし忍者」とのこと。

１時間程の見学を終えると、そろそろおなかの虫がグーグーといいだしました。全員の点呼を取って出発です。みんな昼食が待ち遠しくてそわそわしています。やっと「紀州加太」に到着しました。

まず荷物を会議室に置きに行きました。心はとっくにレストラン。サッと荷物を置いて移動したいところですが、決められた順番で入場します。席に個々人の名前が貼られていたのでスムーズに着席できました。

お待ちかねの昼食は「鯛カレー」です。瀬戸内海で取れた真鯛のフライが乗っていて、ちょっとスパイシー。サラダとデザートのミニケーキも付いていました。「これ何のフライ？」との声に「魚の王様『鯛』ですよと」と伝えると「わーい」とうれしそうです。ぺろりと平らげました。

食事の後は記念撮影の予定でしたが、突然のにわか雨で芝生がぬれて翌朝に延期。各自荷物を自分たちの部屋へ運んだ後は、自由時間です。

ゆっくりお茶を飲んだりテレビを見たり、オーシャンビューの部屋から紀淡海峡を眺めながら思い思いの時間を過ごしました。

そして、いざ夕食へ。部長の「いただきます」を合図に洋食のディナーです。みんなの目がキラキラしています。「エビフライ３つもある～」とうれしそうな声を上げる人や「ご飯お代わり！」と吸い物の椀も一緒に持って行き、「お汁のお代わりはないです」と言われてガッカリする人もいました。

おいしい晩ご飯に舌鼓を打ったところでカラオケ大会突入！　まるで演歌歌手のようにこぶしを効かせて熱唱したり、拍手喝采を浴びて照れたり、ノリノリで「嵐」の曲を歌ったり。事業所の枠を超えてみんな一緒に踊ります。普段は見られない姿でした。

温泉は脱衣所と浴室で必要な人には職員が入浴を支援。夕闇の迫る景色を見ながらスッキリさっぱりしました。

興奮して眠れない人、疲れて爆睡する人、いつもと違う布団に誰が横にいるか確認する人など、寝顔を見ながら思わず笑みがこぼれます。

翌朝は、日の出とともに起きて声を出した人が目覚まし代わりになって、早めに起床しました。７時に朝食を食べ、宿を後にします。

最後の目的地はマリーナシティです。到着早々に黒潮市場へ。家族や自分へのお土産を選びました。ポルトヨーロッパでメリーゴーランドやゲームなどのアトラクションも体験しました。みんな顔をくしゃくしゃにして喜んでいます。

思い切り遊んで楽しんで、ランチを食べて、おなかいっぱいです。帰りのバスは眠気が……。寝入ってしまう人もいました。「また行きたい人？」と聞いたら全員「はーい！」。また来年もと思う旅行でした。