2024/8/20 | 野のはな
大阪市生野区のコリアタウンに隣接する約100年の歴史がある御幸森小学校が閉校になり、跡地に昨年5月、多文化共生のまちづくり拠点「いくのコーライブズパーク(通称、いくのパーク)」が誕生しました。建物をそのまま残し、教室1つ1つに飲食店やイベント、スポーツ関連の団体が入って運営を行う複合施設です。
その1階に6月3日、「野のはな」のレストラン「猪飼野」がプレオープンしました。聞きなれない屋号ですが、猪飼野はこのあたりの昔の町名。地域の人は、自分の卒業した小学校がそのまま残ってもう一度にぎわうことをとても喜んでくださっています。
7月16日・17日の2日間は、開店祝いのパーティーを開催しました。地域の方や福祉関係者などに出席していただきました。来賓から、レストラン「猪飼野」の今後を願って「共に発展していこう」という力強いお言葉をいただき、頑張るぞ!という気持ちをより強くしました。皆さんにシェフが腕を振るったたくさんの料理を召し上がっていただき、満足して帰っていただけたようです。
また、7月23日のグランドオープンに向けて、メニューの改善など試行錯誤を重ねました。周知のために利用者と一緒に汗だくになりながらチラシのポスティングも行いました。
ここで、レストラン「猪飼野」の紹介をします。いくのパーク正面から入ってすぐ左に曲がると、真っ赤なテントが目に入ります。そこが当店。扉を開けると、落ち着いた雰囲気で、壁一面が黒板になっています。中央には、イタリアの風情を感じる絵が描かれています。絵の得意な職員が描きました。大きな石窯とシェフがピッツァを焼く様子も見られます。
メニューも魅力的です。朝のモーニングは、500円という安価で提供。ボリュームたっぷりで、パンは厚切り食パンかフォカッチャを選べます。サラダ、スクランブルエッグ、ジャガイモのグラタン、飲み物もついています。地域性でしょうか、これを食べに来られる方が多いようです。
ランチは、「ピッツァセット」「ハンバーグセット」「バケットサンドセット」の3種類。ピッツァは石窯で焼かれておりおいしさ抜群です。「30センチでは大きいから一人用を出してほしい」というお客さまの声で、20センチのものも誕生しました。ピッツァの種類を変更することも可能です。地域に特化した「キムチと青唐辛子のピッツァ」は、キムチとチーズの相性が絶妙。「猪飼野ピッツァ」は、プルコギがトッピングされて甘辛さとチーズの相性が最高です。
「ハンバーグセット」は、手ごねのフワフワハンバーグにこだわりのソースが絶品。「バケットサンドセット」は、3種類の具材から選べます。特に人気なのがスモークサーモン。こちらもパンと食材の塩梅が絶妙です。その他にもケーキセットやドリンクメニュー、単品メニューも充実しています。もちろんテイクアウトもOKです。
最後に、ここで働く利用者を紹介します。今は、一人がホールスタッフとして頑張っています。チャレンジ精神がとても旺盛なのでなんにでもトライします。ピッツァメニューをチョークで黒板に書くのはなかなか難しいのですが、繰り返し練習してきれいに書けるようになりました。
ドリンクを入れたりサラダを出したり。初挑戦のことばかりで戸惑っている場面もありますが、今後、利用者が増えることを楽しみにしています。「後輩の良い手本になるような先輩になりたい」と意欲的に作業に取り組んでいます。
これからレストラン「猪飼野」が発展していくように職員、利用者一丸となって頑張っていきます。応援よろしくお願いいたします。
生野に来られた際は、ぜひお立ち寄りください。